今回ご紹介する作業は、法人のお客様のネット接続トラブルです。
一部のパソコンはインターネットができるが、その他のパソコンではインターネットができなくなってしまったという症状。
訪問して確認してみると11台中3台のパソコンがインターネットに接続されていましたが、その他のパソコンは全くつながらない状態。事務所の模様替えで配線を抜き差ししたそうで、それが原因ではないかという事でした。
様々な原因が考えられますが、まずは使用回線の確認を行います。調べたところ、
回線はUSENのFTTH(光)。
ONUからルーターらしき装置(DN-C170UBN)のWANポートへ。
その先は、ルーターらしき装置(DN-C170UBN)のハブポートからパソコン用の島ハブや、その他の機材(VoIP)へ。
というような状態でした。
一見接続に間違いは無いようです・・・。
そこで、接続できるパソコンの設定を確認したところ明らかにおかしい部分が判明。
インターネット接続できるパソコンは全てDHCPでグローバルIPを取得していました。
インターネット回線を複数台のパソコンで利用する際は、ルーターを利用するのでプライベートIPが振られるはず。
今回はグローバルIPなので明らかに異常です。
どうやらルーターがブリッジの様な状態になってしまっているようです・・・。
そこで、ルーターの設定を確認しようといろいろネットで調べていたところ、さらなる衝撃の事実が・・・。
ルーターと思っていたDN-C170UBNという装置、実はルーターではなくタダのVoIPアダプタのようです。
ルーターはどこにいってしまったのか・・・。
悩みながら、ふと近くの床に目を落とすと白い筐体を発見!
Planex製の無線ルーターです!
どうやらこれが接続されていないのが問題の様子。
VoIPアダプタの配下にルーターを取り付けて問題解決!!
・・・と、なる予定だったのですが、何故か接続できません。
ルーター配下はプライベートIPを取得しているのですが、ルーターのWAN側がDHCPでグローバルIPを取得できていないようです。
おそらく、先程までネットに繋がっていたPC側でグローバルIPを取得してしまっているのでルーター側がグローバルIPを取得できないようです。
そこで元のブリッジ環境に戻し、ネットに繋がっているPC全てで「ipconfig /release」を実行。IPアドレスを解放してあげます。
この状態でルーターを接続することにより無事WAN側にDHCPでグローバルIPが割り当てられました。
あとは全台でインターネットの疎通を確認。
無事、作業終了となりました。
※因みに、今回は手動で「ipconfig /release」を行いIPを解放しましたが、恐らくパソコン全台の電源を落とし6時間待つ事(IPアドレスのリース期限)でも代用がきくと思われます。