昨日、今日と立て続けに入ってきた同症状修理のご紹介です。

まず1件目はNECのWindowsXPパソコン。baidu_nec.jpg

2件目はLENOVOのWindows7パソコン。

 

baidu_lenovo.jpg

両方とも共通しているのは「ログオン後、壁紙にマウスカーソルが表示されるのみで何もできない」というもの。

 

もしや新手のウイルスでしょうか?

試しにショートカットキーでタスクマネージャーを呼び出しても砂時計が回るのみ。セーフモードでも起動させてみましたが症状変わらず。参りました・・・。

投げ出すわけにはいかないので、その後いろいろと診断を進めた結果、なんとか解決できました。両方とも同じ原因でした。

結論から書きます。

犯人はウイルスではなく「Baidu IME」でした。

Baidu IMEとは中国ベンダー製の日本語入力ソフトです。通常はMicrosoft謹製のMS-IMEであったり、一太郎で有名なJUSTSYSTEMのATOKなどが一般的ですね。

最近はフリーソフトなどにBaidu IMEが一緒についてくることが多くなり、知らず知らずの内にインストールしてしまうこともあるようです。

今回はこのBaidu IMEになんらかの不具合があったらしく、OS起動時にexplorerを巻き込んで落ちてしまう状態でした。

詳細な不具合の調査は開発元に頑張ってもらうとして、対策としては元凶のBaidu IMEをアンインストールすれば元の状態に復旧できます。

方法は「Baidu IMEを既定のIMEに設定していないユーザーアカウントでログオンして、コントロールパネルからアンインストール」です。

今回は、両PCともに1アカウントしか作成されていなかったのでadministratorアカウントでログオンして作業を行いました。(とは言っても、標準ではadministratorは無効になっているのでサードパーティ製ツールで有効にする必要がありました。)

ログオンしてしまえば、アンインストールは簡単ですね。

アンインストール後は再びadministratorアカウントを無効化して作業完了です。

 

baidu_NEC_fix.jpg

Baidu_lenovo_fix.jpg

 

因みにですが、この方法が難しい場合はシステムの復元を使えば復旧可能と思われます。(復元ポイントが作成されていない or WindowsXPの場合は上記方法しかありません。)

 

その後は念のため両PCともウイルススキャンも行っておきましたが、とりあえず問題ありませんでした。

純粋にBaidu IMEの問題だけだったようですね。