今月の某日、Compaq Proliant2500が緊急案件として担ぎ込まれてきました!

WindowsNT4.0 SP6の20年近く前のマシンのようです。

懐かしいというより、このマシンが発売された時、私は小学生か中学生です(;^_^A

使用者は長野県の法人さんでしたが、長野の業者さんでは対応できなかったようで何社か経由して弊社へやってきました。

Compaq_Ploliant2500_barabara.jpg

故障症状は「ある日突然起動しなくなった」とのことで前の業者さんでは電源ユニット故障と診断されたそうです。

残念ながら特殊品につき電源の修理は弊社でも不可能。部品取り寄せも海外には中古品がありましたが、納期がかかるため間に合いません。

データ復旧のみ行い、新マシンにコピーして運用する方法もご案内しましたが、このマシンはドメインコントローラとしてのみ使用していたためデータは一切保存されていないとのこと。

なんでも、ドメインコントローラとして他2台のサーバーと連携していたそうで、メインの業務ソフトもこのマシンが動作していないと一切立ち上がらず、メインの共有フォルダにもアクセスできないとのことでした。

そこで、このマシンのデータを救出し仮想化環境を構築する方法(P2V)を御提案させて頂きました。

こういったレガシーシステムは、故障箇所を直したところで信頼性に欠けるので、仮想化して現行マシン上で動かした方がよっぽど安心なのです。

お客様からは、是非やって欲しいとの了解を頂きましたので早速作業です。Compaq_Ploliant2500_scsi.jpg

まずは故障マシンからデータを救出しなければいけません。

HDD構成は4.3GBのSCSI(SCA) 3台でRAID5が組まれていました。

これらを診断したところHDDには障害が発生していなかったため、データ取り出しは問題ありません。

結果は、約8GBのディスクイメージ取得に成功!

あとは煮るなり焼くなりです。

仮想化ソフトはVMwareを利用しますので、まずはVMwareのイメージへ変換。

とりあえずで仮想環境でOSが立ち上がるようになったのを確認し、

その後はドライバまわり、サービスまわりの各種調整、IP設定などが飛んでしまったので正しいアドレスの設定しなおし等々を経て完璧な状態へ仕上げました!

とにかく古いので、古いソフトや知識が必要となり骨がおれました。ほぼ1日仕事です(;^_^A

弊社環境での検証がすんだので、その後は実際に現地(長野!)へ出張させて頂いて仮想環境を構築させて頂きました!

事前検証の段階で自信はあったので、現地での作業は1時間程度で無事完了です!

お客様にも大変感謝され、こちらも感無量( ̄ε= ‥=з ̄) 

なんでも、業務ソフトが立ち上がらないと、どこに幾ら請求書を起こしていいかわからなかったそうで Σ(; ̄□ ̄

完全にトンボ帰りで、温泉にゆっくり浸かれなかったのが唯一の心残りですw

以上、レポでした。