Windows Live Mail 2011Adobe Reader X が起動しなくなってしまった。

とのことで修理を行いました。

具体的なトラブル症状ですが、Windows Live Mailの方は起動させようとすると概ね次のようなメッセージが表示される状態でした。

「Windows Live メール を起動できませんでした。アプリケーションは Windows Live メール メッセージ ストアを開けませんでした。メッセージ データベースが見つかりませんでした。データベース ファイルを別の場所に移動した場合は、[OK] をクリックして、その場所に対してデータベース パスをリセットしてください。それ以外の場合は、[キャンセル] をクリックして進んでください。孤立したアカウントの既存のメッセージを表示することができます。」

Adobe Readerのエラーメッセージは、メモし忘れました(すいません)が起動させようとしても直後にエラーメッセージが表示され起動しないというものでした。

複数のアプリケーションでエラーが出ている今回のようなケースは、それぞれのソフト自体に問題があるのではなく、メモリ,HDD等のハードウェア障害、Windowsシステム関連の障害の二通りが疑わしいです。

そこで、手始めにハードウェアのチェックを行いましたが問題なし。(それもそのはず、まだ購入して2ヶ月程度のパソコンとのこと。)

そこでWindowsのシステム関連のチェックを始めたところ、明らかにおかしな点を発見。それは「ユーザーフォルダのアクセス権」です。

具体的には、ルートからフォルダを開いていって、自身のユーザーフォルダを開こうとしたのですがアクセス権が無い旨のエラーメッセージが表示され開くことができませんでした。所有者であるユーザーが自分のフォルダ(ファイル)にアクセスできないわけですから明らかに異常な状態です。

OS標準の機能でアクセス権を設定し直そうとしましたが蹴られてしまったため(これも異常な動作ですね)サードパーティ製のツールを使用し、ユーザーフォルダに対しアクセス権を適応し直しました。

その結果、Windows Live Mail 2011,Adobe Reader X共に問題なく起動するよう回復しました。

こういったトラブルケースでは、アプリケーションのエラーメッセージ等でネット検索しても、解決は難しいと思われますので、作業を御依頼頂けた甲斐がありました。

因みにですが、アクセス権に異常が生じた原因は不明です。通常利用ではなかなか、こういったトラブルはないので・・・。憶測ですが今回のケース、ユーザーフォルダがまるまる共有フォルダに設定されていて、外部ユーザーがフルコントロールでアクセスできるような豪快な設定になっていたのがトラブルの原因に関連していたのかも、と考えています。(今回は、この共有設定も最後に外しました。)