Sony Vaio WindowsVistaのPCでトラブル解決を行いました。

症状は「 IE9にアップデート後、IEが起動しなくなってしまった。」というトラブルです。

詳細は次の通りです。

PCを起動すると

rundll32.jpg

Rundll32のエラーが表示され、IEを開くと、すinternetexplorer.jpg

 

Internet Explorerも起動しません・・・。

早速診断に入ります。

こういった場合、IE9を一旦アンインストールするのですが今回はなぜかアンインストールの項目にIE9がない・・・。しかも復元ポイントが作成されておらず、システムの復元も使用不可能・・・。

次に、今までの経験上ほとんど治ったことのないコマンド「sfc」を試すも案の定まったく意味なし。

さらに駄目もとでRundll32を別の正常ファイルに置き換えてみたものの変化なし。

困ったところで、基本に立ち返りイベントビューワーをチェック。eventvwr.jpg

すると有益な情報を発見しました。sprote~1.dllというファイルがエラーを吐いているいるようです。

早速、このファイルについて調べたところウイルスであることが判明。

おそらくですが、このsprote~1.dllがPC起動時に強制的に読み込まれるようになっており、今まではエラーを出すことなく隠れて動作していたものと思われます。このウイルスがIE9に対応していないため、IE9にアップデートしたことでエラーを吐くようになりIE自体も動作しなくなってしまったようです。

原因はわかったので、このウイルスを駆除したところ起動時のRundll32のエラーも消え、IE9も無事立ち上がるようになりました。

その後はPC全体のウイルスチェックを入念に行い、その他検出されたウイルスも駆除。無事納品となりました。

IEアップデート後のIE起動不良は過去にも数件経験しているのですが、その際はウイルスではありませんでした。

今回は、まさか原因がウイルスだったとは・・・。という、ちょっと珍しい事例でした。