Buffalo LS-Q4.0TL/R5のデータ復旧を行いました。

障害状態は、リンクステーションの電源自体は入るもののデータアクセス不可。NasNavigaterではDisk3が「I11 ハードディスクの不良セクタが危険な範囲に達する可能性があります。アクセスランプが赤く点灯しているハードディスクを交換してください」の表示。Disk1にもRAID管理領域のエラー。しばらく電源を入れていたところ「 I12 RAIDのデグレードモード動作中です」の表示。HDD全体が未フォーマットとして認識されてしまった・・・。とのことでした。LS-Q4.0TL:R5.jpg

まずは内蔵HDD(ハードディスク)4台をお預かりして診断です。(筐体側は一切使わないので不要です)

それぞれのHDDの物理障害を確認したところ、4台とも大量の不良セクタを確認。代替セクタ領域をほとんど使い切っており。Disk2と3には代替処理できていないCurrent Pending Sectorも確認されました。

その他、トータルで確認したところ今回は上記の軽度物理障害と、それに伴う論理障害によりRAID構成及びパーティションの破損。と診断しました。

難易度としては高い・・・

ですが、今回のRAID構成はRAID10。RAID10は経験上、復旧率が高いです。

根拠として10の場合は4台中2台のHDDが生きていればOKです。Disk1→3,Disk1→4,Disk2→3,Disk2→4の計4パターンでデータ復旧を試みることができますので。(ただし1→2,3→4の組み合わせはNG)

今回は1→4,2→4,1→3と試しましたが、全て不十分な結果・・・。

最後に2→3で試したところ非常に良好な結果を抽出することに成功。ほとんど100パーセント(約550GB)のデータが救出できました。。

不良セクタの発生具合から2→3は最後まで敬遠したのですが、論理障害の発生具合が他の組み合わせより軽度だったのが勝因ですね。

今回はこの内容で、お預かりから納品まで46時間以内でした。また、金額面でも非常に満足して頂きました。3社で見積を取得されたそうですが、一番安かったそうで金額に驚かれていらっしゃいました。

それもそのはず。一番高い見積提示業者(Buffalo提携業者)は約6倍の料金、納期も2週間だったそうです。

ウチの場合、Buffalo Terastation,LinkStationは大得意。成功率も非常に高いです。お困りの方は是非ご相談下さい。