今回の作業は読めなくなった外付けHDDのデータレスキューです。

対象装置はLaCieの外付けHDD。600GB。HFSフォーマット

Windowsより、Macを使用している方に馴染みのあるメーカーではないでしょうか。今回のお客様もMacで使用されていました。

お客様によると、装置の電源は入るもののMacOS上から全く認識しないとのこと。

お引き取りさせて頂き、診断後データレスキュー作業をさせて頂く運びとなりました。

 

では、診断に入ります。

作業用PCから確認しましたが、お客様のおっしゃる通り電源ランプは点くものの、まるで反応しません。

HDDの回転している音も聞こえません。

次に蓋を開けてみると中は↓の通り。

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今は亡きMaxtorブランドの3.5inch IDE HDDが2台取り付けられています。

これは、2台の300GB HDDを搭載してRAID 0 ストライピングを行い,表面上は600GBの一つのディスクに見せている装置ですね。

2台の装置に分散して書き込みを行うので、一つの600GB HDDに書き込みを行うよりアクセス速度が早いという利点があります。

ただし、こういったデータレスキュー作業では分散して書き込みが行われているので、必然的に難易度が高まります。

ノウハウの無い業者はRAIDというだけで復旧作業を行う事ができません。

 

前置きはこの程度で・・・、次は診断の結果です。

結論は、「特にHDDには損傷無し」でした。原因は外付け変換基盤のコントローラー故障です

HDDの開梱作業は発生せず、作業用PC上からの処理で済みました。

処置方法は何通りかありますが、今回は2台のHDDを1台のHDDにまとめる非RAID化処置を適用。

その後、作業用MACに接続、データの抜き取りを行いました。

無事100%のデータが取れ作業完了、納品となりました(^_^)