マンションのオーナーの方よりのご依頼がありました。

依頼内容はインターネットマンションで運用している業務用ルーターYAMAHA RTX1100の設定。(因にインターネットマンションとは何かはこちらのサイトをご確認下さい。)

部屋が約40部屋程度あるので、光回線は4本引いてルーターも4台設置してあり、

現状では各部屋の入居者にプロバイダのID,パスワードを渡して接続してもらっているとのこと!!

複数の部屋で利用する場合、同時接続ができないので今回のご依頼となったそうです・・・。

にわかには信じられない運用状態ですが、口頭より見た方が確実なのでとにかく無料の下見作業へ。

現地の状態は仰るとおりONU4台。その先のYAMAHAルーター4台の設置場所は各階の天井裏でした。

物理配線はしっかりされている様子なので、次はルーターの設定を確認。

ルーターのシリアルポートに作業用PCを接続。コンフィグを確認した所、設定は見事に何も入っておらず空でした・・・。

この状態ではルーターではなく、ただのスイッチングHUBですね・・・。

確かにこれでは、各部屋のユーザーの方にPPPoEの設定をしてもらって、個別に接続してもらうしかありません。

あまりに酷い状態なので設定業者をお客様に確認した所、電気配線やアンテナ配線等を頼んでいる電気屋さんの知り合いの様な人に作業してもらったとのこと。要するに、専門家ではない人がやったんでしょうね・・・。

状態はわかったので、日を改めて設定を行わせて頂きました。

設定はシンプルなPPPoEの接続設定。事前にコンフィグを4台分作成し、各ルーターに流し込みました。

設定を流し込んだら、DHCPでIPを拾えてネット接続ができる事を確認して作業終了。

この際プロバイダの接続パスワードは全部変更しました。というのも、現状のパスワードは全部利用者の方に知られてしまっておりセキュリティ上好ましくないためです。

なお、実は今回の設定では解消されていない問題があります。それは各部屋のユーザー間で通信ができてしまうという事・・・。通常はVLAN対応のスイッチングハブ等で対処しますが、予算等の都合で残念ながらまた機会を見て・・・という事になりました。(RTX1100もVLAN対応ですがポートが4つしかないため物理的に設定不能)