GATEWAY DX2710-03jの修理を行いました。

故障症状は「電源を入れると映像表示が乱れて起動しない・・・」です。gateway_DX2710-03j.jpg

上の表示画面はWindowsの起動画面ですが、完全にノイズまみれになっています。

こういった場合、ほぼGPU(グラフィックチップ)のトラブルで間違いありません。半田クラックが発生しグラフィックチップがはがれ、中途半端な状態でくっついているものと思われます。

今回故障PCに搭載されているものはATI  Radeon HD 4850、爆熱GPUなので起こるべくして起きた感じですね。

ノートPCの場合と違い、デスクトップPCの場合は通常ビデオカードごと交換修理しますが、今回は予算の関係もあり修理しました。

まずはビデオカードを外してヒートシンク・ファンを取り外します。

一緒に内部の清掃も行いますDX2710-03j_dust.jpg

開けてみたところ、埃がぎっしり詰まっています。これではヒートシンクに熱が伝わらず、冷却効果は半減ですね・・・。

さらに分解をすすめ、修理用の装置にセットします。DX2710-03j_reflow.jpg

グラフィックチップを露出させて、IR(赤外線)で熱します。

この作業の意味は、割れて剥がれてしまった半田を高温で溶かし、もう一度付け直す作業です。

温度管理含め自動制御で行っていますので、ヒートガンで勘頼みでやるより正確です。

熱し終わったら、もう一度組み立て直してスイッチオンです。DX2710-03j_after.jpg

無事復活しましたね。

めでたしめでたし。