PC10台程度の環境で、一斉にPCがインターネット接続できなくなってしまったとの症状。
店舗のスタッフの方が長時間格闘し、ADSLモデムも無線ルーターも買い替えてみたが一向に直らないとのことでした。
機材を買い替えても直らないという事は機械故障では無さそうです。
まずは、実際に繋がらない症状を確認させて頂いてから問題箇所の特定に入りましょう。
手近のPCを確認させて頂くと、確かにインターネットに繋がりません。
無線ルーターの管理画面から接続状態を確認しようとしましたが、何故か開きません。
何度か試したところ、たまに開ける時もあるようですが途中で固まってしまいます・・・。
かなり不安定な状態のようです・・・。
とりあえず原因を考えつつ、セオリー通りネットワークの上流部から問題切り分けしていきましょう。
まずはADSLモデムからです。
こちらは確認した所、特に問題ありません。インターネットの接続設定を入れたらきちんと有線で繋がります。問題箇所は、ここより下ですね。
次は無線ルーターです。
やはり管理画面が開けません・・・。無線ルーターは新品に交換済みですから故障の可能性は考えにくいです。
ということは、ルーター配下に問題があるのでしょう。ルーターに接続されていた既存のLANケーブルを抜いてみました。
どうやら正解です。ルーター管理画面に正常アクセスできるようになりました。
だんだん、問題箇所に近づいて来ましたね。
残る可能性はハブかパソコンです。
次はハブのチェックです。ハブの場所を教えて頂き確認します。
ハブの前面を覗き込むと、なんだかランプがかなり激しく点滅してるんですが・・・。
ランプが光る=通信している、とゆう事なんですが。ちょっとネットの閲覧位ではこんなに、ばしばし光りません。
どこかのPC端末がウイルスにでも感染していて不正な通信を行っているのでしょうか?
まずは端末の特定です、一本一本ケーブルを抜いて確認していきます。
問題端末のLANケーブルを抜けば当然ランプの点滅も収まるわけですから、ランプの点滅が収まった所が犯人です。
端から順に確認していくと・・・・・・・・ありました!!!
犯人逮捕は近いです。
抜いたケーブルの先を辿って行くと・・・・・。
あれ?
また、同じハブに戻って来てますよ?(^_^;)
ここで全て納得。
犯人の名前はブロードキャストストーム。
今回のケースではネットワークのループを作ってしまったがために、ループ部分をくるくるブロードキャストという通信(多分、ARP)が無限増殖。そして、ついにはネットワークの帯域を殆ど占有してしまい正常な通信が一切できなくなってしまったのです。この症状をブロードキャストストームと呼びます。
結果的には、ケーブルを一本抜くだけで解決です・・・。
最初からわかっていれば数秒で解決ですがトラブルとは、えてしてそんなもの。問題箇所を突き止めるまでが困難で、それがわからないから私にお呼びがかかるわけです。
ケーブル一本といえども、侮れないのですm(_ _)m
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